公開: 2019年8月2日
更新: 2019年8月xx日
イスラム教の宗派は、大きくスンニ派とシーア派に分かれます。中東には、アラプ系の国々と、トルコ系のトルコ、ペルシャ系のイラン、メソポタミア文明の遺跡があるアラブ系のイラクなどがあります。この地域では、イスラム教を信じる人々がほとんどです。民族的には、トルコ人、ペルシャ人、アラブ人、クルド人などが共存しています。イスラム教徒としては、スンニ派が多いとされていますが、イランではシーア派が多数だそうです。この民俗と宗教の組合せによって、中東の国々の紛争が起こります。また、中東の真ん中に、ユダヤ教を信じるユダヤ人の国、イスラエルもあります。シーア派が多い中東の大国イランと、ユダヤ教の新興国イスラエルは、鋭く対立しています。これに対して、アラプ系のスンニ派が多いサウジアラビアは、イスラエルに同調した動きをしています。このため、スンニ派のサウジアラビアとシーア派のイランも対立状態にあります。国内にクルド人が多い、トルコは、やはりクルド人が多い、イランやイラクと同じようにクルド人を迫害し、その独立を妨げていると言われています。この地域のクルド人の人口は、3千万人程度だと言われています。シーア派の多いイラン国内では、クルド人は迫害の標的となってきました。また、最近では、反イスラム国の兵士として戦い、その戦闘で成果を収めたのがグルド族であったと伝えられています。